伊藤駿選手 JAFスーパーFJ筑波シリーズ第4戦(筑波富士シリーズ第2戦)レポート 2020年8月2日(日) 予選2位/決勝1位
8/2(日)レース当日のゲートでは一般観戦者も全員検温、入場にはマスク着用が必須でした。コロナウイルスと真夏の暑さの影響か、観戦者はほとんどいませんでした。私は伊藤駿選手の29番ピットで過ごし、このレースの舞台裏を見ました。
9:00予選スタート
— imimaru (@imimaru130) August 1, 2020
応援に駆けつけた地元の友人と、コースイン前に交わした会話。
予選スタート5分前、私に送ってくれた笑顔とVサイン!
9:20 予選終了 2位
予選結果は第1戦とは逆、草野選手がポール、伊藤駿選手が2番手。
別チームのメカニックがやって来て「どうしたぁ?1分切れなかったなぁ!練習の時ずっとこっちは気にしてたのによぉ!ガハハ!」と笑われる場面を見ました。
ZAPSPEEDのメカニックが「まだ武器は色々あるから!」と伊藤駿選手を見てニヤリと笑う瞬間もありました。
伊藤駿選手が「レースだから!何が起こるか分からないから!」と電話で話していたり、
「1位にならなきゃ、賞金10万円もらえねぇからなぁ...」と1人呟く声も聞きました。
決勝1時間前を切ると、ピット内の会話は少なくなり、静かに時間は流れていきました。
高まる不安、緊張、プレッシャー。
決勝を待つ間の伊藤駿選手のツイートです。必ずレース前に読むという頭文字Dの音楽を聴いていたようです。
なんか負けフラグ立ってる気がするなぁ。流れを変えたい。
— FJ (@ThugSwagYolo) August 2, 2020
おすすめの曲… I LOVE YOU LIKE YOU ARE by Valentinahttps://t.co/lEJP2WjWbN
— FJ (@ThugSwagYolo) August 2, 2020
おすすめの曲… My Only Star by Susan Bellhttps://t.co/IbqJDJ6Vp4
— FJ (@ThugSwagYolo) August 2, 2020
決勝直前、マシンに乗り込む直前のいつものウォーミングアップでは、少しリラックスした笑顔もありました。
いよいよ決勝スタート
この動画の撮影、編集は私です。
写真や動画はかなり苦手だけど、偶然18Lap撮影できていたので、伊藤駿選手の圧倒的な速さを皆さんに見て頂きたくて編集してみました。
優勝です!!文句なしの3連勝です!!
それも、2位の本田選手(筑波シリーズ4年目)と7秒もの大差をつけてゴールです!!
ZAPSPEEDのメカニックが、随分驚いた様子で「あの1コーナー!!どこであんな技を覚えたの!?」と聞くと、伊藤駿選手は「イニDに書いてあった!」とサラリと答えていました。頭文字Dの漫画です。
「草野選手がスピンした時は、自分がタイヤの限界ギリギリを使って走ったから、草野選手がリズム崩したのかもしれない」と伊藤駿選手が言うと「ええ!!それは作戦ですか?」「1コーナーは最初から狙っていましたか?」と、記者達も大興奮!
「本能です!」と伊藤駿選手が答えているのが聞こえた時、このインタビューは一体どのような記事になるのか・・・と私はとても楽しみでしたが、
「1周目のバックストレートで後ろについたら徐々に差が詰まってきたので、本能的に“ここはいくしかない”と思いました」とか、実際は何度もやってきたのに「伊藤選手にとって追いかける展開は未経験」と、まるで別人の無難な文章にまとめられていて、世の中って面白いですね!(筑波サーキット開催レポート参照)
レースレポートを読んだ後の伊藤駿選手のツイートです。
レースの時のインタビュー好きなんだけど、本当に思ってる事をちゃんと言えるようにしようと今回のレースレポート見て思った
— FJ (@ThugSwagYolo) August 7, 2020
表彰式
表彰式はコロナウイルス感染拡大防止のため、ヘルメット着用で行われることになっていました。
7/31(金)の練習最終日に、犬が大好きな私から「表彰式はヘルメット着用だけど大丈夫?このダルメシアンみたいな柄はどうしちゃったの?」と伊藤駿選手に聞くと、
ZAPSPEEDの笹川さんに「ヘルメットが真っ白ではダメ、観客はヘルメットのデザインで選手を識別するから重要!必ず塗って」と言われたけど、
「今はヘルメットに金をかけてる場合じゃねぇ。塗装の目的が俺と認識されることならば、むしろこのままの方が目立つ」と、剥がせるラバースプレーで自ら塗装後に、飛び石等で剥がれるも、気に入ったステッカーも貼り足したというオリジナルヘルメットで堂々と表彰台の1番高いところに立った伊藤駿選手。
普通なら「みんなが見てる、ヘルメットはカッコ良くしておけ」と解釈しそうなものですが、伊藤駿選手は「物事の本質は何か?」を先に見抜いて、他人の目を気にせず行動する。
ほとんどの人が娯楽として読み流す漫画から、本当にレースのヒントを得て、そのイメージ通りに体と車を動かせるよう計画的に準備する。「こんなのあるわけねぇ!」という先入観がない。
以下は第4戦終了5日後の伊藤駿選手のツイートです。
湾岸キッズと呼ばれる連中は勿体ないよねぇ。こういう言葉が沢山書かれているのに.... pic.twitter.com/ifPZ09LWOQ
— FJ (@ThugSwagYolo) August 7, 2020
次戦は、8/22(土)〜8/23(日) JAFスーパーFJ菅生シリーズ3戦4戦。
初遠征。初めて走るSUGOに木曜入りし、金曜日1日の練習でどこまで対応できるのか、とても楽しみです。以上、峠さきのレースレポートでした!
伊藤駿選手の今後のスケジュールはこちら
伊藤駿選手コメント
<筑波サーキット開催レポートより抜粋>
今回は文句なしの結果です。レースに参戦する以上、全戦ポールtoウインぐらいの気持ちで練習を重ねているので、予選2番手にはちょっと不満ですが“まあ、こんな時もある”と切り替えて決勝に臨みました。抜きどころが少なく早いうちに仕掛けないと勝ち目がないコースなので、1周目のバックストレートから2周目の1コーナーを狙っていましたが、熱くならず冷静に対応できたと思います。途中でひとりになってリズムがちょっと乱れましたが、ラップタイムはちゃんと刻んで自分の走りができたこともよかったです。
<Motorsports Forumより抜粋>
予定した通りの展開で戦う事ができた。スタート直後から前のマシンの挙動が乱れていたのでここは猛プッシュするしかないと思って攻めた。途中で独走になっている事に気が付いてからリズムを乱してしまったが、全体としていいレースができた。
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