【伊藤駿レースレポート公開】S-FJ日本一決定戦 2020年12月6日(日) ツインリンクもてぎ 予選11位 第1レグ5位 決勝4位入賞
S-FJ日本一決定戦ファイナル決勝後のコメント
4位 10号車伊藤駿(ZAP重力の森10VED)
「運があっての4位という感じだが、今回は満足なレースができたと思う。前をいくマシンが速くて、そこに食らいついて行きたかったという思いはあるが、予選の結果や前日の練習の様子から見たら、よいリザルトだ」(出典:Motorsports Forum決勝)
レースデビューから1年間の戦績まとめ2019〜2020
2019/10/27
公式レースデビュー(カート歴無)
2019スーパーFJ筑波シリーズ第6戦優勝
2020/9/20決定!
2020スーパーFJ筑波シリーズランキング1位
2020/10/10決定!
2020JAFスーパーFJ筑波富士シリーズ1位
2020/11/29決定!
2020スーパーFJジャパンチャレンジランキング2位
2020/12/6決定!
2020スーパーFJ日本一決定戦4位入賞
レースデビューから全8戦レースレポートリンク集
0.2018年10月ZAPSPEED秋のオーディション合格(19歳)
1.2019年10月27日(日)JAFスーパーFJ筑波シリーズ第6戦 予選1位/決勝1位
2.2020年3月22日(日)JAFスーパーFJ筑波富士シリーズ第1戦 予選1位/決勝1位
3.2020年8月2日(日)JAFスーパーFJ筑波富士シリーズ第2戦 予選2位/決勝1位
4.2020年8月22日(日)JAFスーパーFJSUGOシリーズ第3戦 予選3位/決勝2位
5.2020年8月23日(日)JAFスーパーFJSUGOシリーズ第4戦 予選3位/決勝1位
6.2020年9月20日(日)JAFスーパーFJ筑波富士シリーズ第3戦 予選2位/決勝1位
7.2020年11月29日(日)JAFスーパーFJもてぎシリーズ第3戦 予選9位/決勝7位
8.2020年12月6日(日)JAFスーパーFJ日本一決定戦 予選11位/第一レグ5位/決勝4位
こんにちは。マネージャーの峠さきです。
2020年12月6日(日)S-FJ日本一決定戦の応援に行ってきました。今年はもてぎです。
「F4レースは資金的に無理」
2020年11月29日(日)もてぎチャンピオンカップレース最終戦終了後、#10伊藤駿選手が他の選手と話すのを笑顔で聞いていた私は、「このS-FJ日本一決定戦が最後のレースになる」と覚悟したので、金曜日(晴天)、土曜日(雨)のテスト走行も見学に通いました。
「やっぱり速いのは鈴鹿組」「筑波の連続ヘアピンで癖がついて、遅いのは仕方ないね」「昔から筑波チャンプは怖くないって言われてるのよ」
#10伊藤駿選手に期待している私がレース結果で傷つかないよう、関係者の方々が気を遣って話しかけてくださいました。
サーキットの私は明るく振る舞っていたけど、本当は気を抜くとすぐ涙が溢れそうだった。
8:45〜予選
いざ予選が始まると、1周目から#10伊藤駿選手がトップに躍り出たので、サーキットは騒然となりました。レインタイヤの選択ミスで徐々に順位が落ちましたが、すごいインパクトでした。予選11位。
11:25〜第1レグA組スタート
15:00〜ファイナル決勝スタート
ファイナル決勝では、9番グリッド6列目からスタートを見事に決めて6位、ファイナルラップで先頭2台のクラッシュがあり、4位でフィニッシュしました。
カート未経験、レースデビュー1年で、全国37台中4位入賞です!
本来、このレースは、年間予算2000万円以上と言われるFIA-F4にステップアップするためのJ.S.Sスカラシップ選考会を兼ねていました。過去には角田裕毅選手、山下健太選手、大湯都史樹選手も選ばれています。
選考基準は「優勝者に必ずしもスカラシップが授けられるとは限らず、シーズンを通じた活躍、そして将来性やインパクトも要求される」
選ばれるのは1名。
最大300万円。
一般家庭出身の伊藤駿選手は、このJ.S.Sスカラシップ獲得を目指してレースデビューしました。
しかし、2020年夏、突然スカラシップ 終了の発表。コロナの影響でレース回数が減り、J.S.Sスカラシップ の原資となるタイヤの販売益不足が理由だそうです。
代わりに、スカラシップ には足りない原資を賞金で出す形にしたところ、FIA-F4フル参戦選手達をはじめ、上位カテゴリーの選手が多数参戦、レースデビュー1年目の伊藤駿選手にとって大変厳しいレースとなりました。
レース終了後、「#10伊藤駿選手はJ.S.Sスカラシップに該当する走りだった」と複数の関係者から評価の声を頂いたそうです。スカラシップ消滅は本当に残念ですが、客観的に評価されたことは励みになったようです。
1年を振り返って
伊藤駿選手のレースデビューから全8戦。
私は伊藤駿選手に走り屋だった亡き兄の面影を重ねながら、全戦を現地で応援・記録してきました。
伊藤駿選手は、強運を味方につけて、まるで漫画のように勝ちを積み重ねてきましたが、 実際の道のりは決して平坦ではなく、毎戦もがき苦しみながら8戦を戦い抜き、成長してきました。
それでも、レースの勝利は決して、ドライバー1人のものではありません。
セッティングやサーキットごとの走り方を始め、多くのアドバイスをしてくださったり、休む間も無く完璧なマシンの用意をしてくださったメカニックさんが、伊藤駿選手をグリッドへ送り込み、勝たせてくださいました。
スポンサー様をはじめ、車を愛し、群サイを愛し、心通う仲間達、Twitterのフォロワーの皆さん、関係者の方々、サーキットで知り合った方々などの応援がいつも心の支えになりました。
もてぎで出逢った現役JAF-F4ドライバー株式会社ぐんま東庄 江積栄一社長からの激励を胸に挑んだS-FJ日本一決定戦でした。
本当にたくさんの方々に支えられて戦ってきました。
だから私は、全て全員で勝ち取った勝利だと思っています。ここまでの応援ありがとうございました。
若者の車離れと言いますが、まだまだ車好き、モータースポーツファンはたくさんいます。
カート未経験、頭文字D、湾岸MIDNIGHT、群サイを心から愛する伊藤駿選手なら、土屋圭市さん、織戸学さん、谷口信輝さんに続く「走り屋出身レーサー」として、衰退が叫ばれるモータースポーツ業界、車業界に貢献できるのではないか。
走り屋だった亡き兄の魂に導かれるように、私は伊藤駿選手を応援しています。
伊藤駿選手は資金難により、2021年以降のレース活動の目処は立っていません。
ぜひ伊藤駿選手の躍動感溢れるレースレポートを読んでみてください。そしてこの記事をSNSで拡散していただけないでしょうか。
これからも応援、ご支援をよろしくお願いいたします。
伊藤駿マネージャー峠さき
0コメント